BiPの何が嬉しいか

データのバックアップ

バイオロギングで得られるデジタルデータのバックアップはどうしてますか?大容量HD等に保存しておいたのに、HDが破損した等の理由で失われることがあります。 あるいは、昔取ったデータが、担当者の移籍や退職や卒業などを契機に行方不明になってしまうことも起こっているようです。 BiPでは解析に必要なメタデータと一緒に標準化されたデータが保存されますので、データは永遠に残ります。 調査の長期間継続の重要性については誰もが同意してくれるでしょう。 BiPにデータを保存すれば、次世代へデータをバトンタッチすることになります。

データ解析

バイオロギングデータの解析手法は日進月歩で様々なやり方が考案されています。 自分の研究テーマを進めていく際に、解析結果は欲しいのだけれども自分自身で解析するのは荷が重いということもあるかもしれません。 そんな時、BiPに備わった解析機能を用いると、誰でも解析結果を得ることができます。 今のところ、海鳥のGPSデータから、海上風や表面流や波浪を算出する機能は用意できました。 近い将来、採餌スポットの抽出も出来るようになります。 それ以降も、次々と解析機能を付け加えていこうと思います。

データ公開

バイオロギングデータを解析した結果を論文として発表する場合、解析に用いた元データの公開を義務づける学術雑誌が増えてきました。 雑誌社が用意したデータベースにデータを有料でアップロードせざるを得ない状況もあるようです。 BiPでは無料でデータをアップロードし、公開することができます。

自分が取ったデータを誰もが使える形で公開しておくと、そのデータを使って解析したい人がでてくることがあります。 データを取るときに自分が意図していなかった方面視点で解析した結果、予想外の面白い研究成果が得られる場合も有ります。 その論文が公表される際、データをアップロードした人が共著に含まれる場合も含まれない場合も有るようですが、科学の進歩に自分のデータが貢献することには変わりはありません。

データ探索

自分自身が取得したことがないデータを解析してみたいと思うこともあるでしょう。 そんな時はBiPで是非探してみてください。対象種名や測定パラメータで検索することができます。 使えそうなデータなのか否かはBiPの図示機能を利用すると判別がつくと思います。 使えそうなデータがOpenされているならば、ダウンロードして解析することが可能です。 Privateデータであれば、データ取得者とコンタクトを取り許諾を申請することができます。得られた結果をもとにデータ取得者と一緒に議論して、論文発表する、そんな流れを加速していきたいと私達は考えています。

目指していること

予測できる海・万人に開かれた海・生産的で魅力的な海を目指すためには、 高度なコンピューターシミュレーションに利用できる海洋環境や生物のデータを収集し、 それを誰でも利用できる仕組みを構築することで社会貢献につなげると共に、 海洋生物の魅力や価値を広く伝える必要があります。 海洋動物に取り付けた小型装置で取得するバイオロギングデータは、人間主導の従来手法で得られるものとは質的に異なる動物目線の情報であり、このデータを集積し・解析をほどこし、公開していくことの科学的及び社会的意義は極めて大きいと考えます。 日本バイオロギング研究会の有志からなる私達は、日本周辺海域における海洋動物の行動や海洋環境に関するデータを、 検索が可能な形でインターネット上に公開し、データを必要とする人達に提供して利活用してもらうために、このシステムを構築しました。 システム内で行われるデータ解析により抽出される動物の分布・移動・状態・行動に関する情報や動物周辺の海洋環境情報は、 ウェブ経由で万人に提供され、海洋保護区設定・洋上風力発電適地選定・漁場開発など様々な分野で役に立ち、 さらに気象予報における有効活用が期待されます。 また、若年齢層も含む一般市民の海洋リテラシー向上をもたらし、 海洋生物と人の真に持続可能な共生社会の実現に貢献するものと考えています。